HOME 業界人情報 施工技術者としての精神面に迫る!

施工技術者としての精神面に迫る!

2018年10月09日

めっきり秋めいて涼しくなりました。今回取材で豊橋駅に来ましたので、豊橋といえばブラックサンダー!駅限定とあるブラックサンダーピレーネを食したところ・・ふわふわ生地の中にお決まりの食べ応えチョコ!おいしいのは当然なのですが、優しさとささやかなパンチのバランスに悶絶したKENTOの峰田です。

さて、今回は過去に取材した株式会社連瓦アールプラスホームの施工管理者、海老将志さんです。大工として働きはじめましたが、28歳の時に施工管理者として従事することになりました。社長からかけられた言葉は『好きなようにやればいい、責任はすべて俺が取るから』。一代決心というより軽い気持ちで引き受けたとのこと。現在に至るまで、そしてこれからの展望についてお話を伺いました!

ー前回小川社長にお話しを伺い、スタンスや社風について感銘を受けました。従業員を心から大事に思う懐の大きさ、真向から向き合う姿勢が印象的でした。その際も施工管理の海老さんの話題が出ていたんですよ。自由にやってもらっているのだと。

「そうですね。社長はあまり口出しすることはなく、私自身の見解で試行錯誤しながらやらせてもらっています。」

ー大工から施工管理に移った当初はどうでした?職人さんを管理するとなると大変な部分も多かったのではと思いますが・・・。

「片意地張らずに施工管理を始めたので、職人さんにはとにかく意見でも愚痴でも言ってもらって、わからないことは都度聞いて・・管理というよりも、関わる人の声に耳を傾け、総合的にいい方向へ向けることに精一杯だったかなと思います。」

ー厳しいイメージのある職人さん相手に、教えてもらうこともスムーズに運びましたか?

「プライドや誇りを持って取り組んでいる人こそ、純粋に教えてほしいと請う者に、丁寧に応えてくれるものです。不明点は熟知している人に聞くことに限ると思いますし、何の意地もなく伺っていました。知った方がお互いにプラスだという想いもあったのだと思います。」

ー施工管理は大変で気苦労も多いというイメージがありますが、海老さんの捉え方だと実にマッチしているように思います。コミュニケーション能力が高いというか・・まさに天職という見方に映ります。

「私は指示を出すとか管理をするというより、人としてフラットな関係で捉えていたと思います。確かに小川社長から、施工管理が向いているという言葉もいただいたことはありますが、大きな挫折や失敗もありますよ。」

~挫折・失敗談で学ぶもの 施工管理という立場~

「基礎工事の不備が発覚し一から作り直しとなったことがあります。誰がやったということとは全くの別もので、現場管理者としての管理不行届です。」

ーそれは大掛かりなやり直しですね!自己にも他者にも複雑な感情論が出てくるように思います。

「立場上、責任の所在は管理者が背負うものです。誰しも起こそうとしての過失ではないことを重々わかっています。起こってしまったミスを責めないことに徹しました。それは小川社長から、私たち従業員に向けられている方針と同じですね。」

ー気持ちを堪えて辛抱と葛藤があったことと思います。損失や信頼が大きい分、自己に対しても悔しい想いが生じたと思いますが、それを立場上割り切って捉えたのですね。

~挫折・失敗談で学ぶもの 対人面の課題~

「それに対人関係での失敗もあります。頭ごなしに言い聞かせるような態度をとっていたことがあります。施工管理者として数年経って、知識も経験も多く携わるようになると同時に自信も確立するものです。つい言い方やしぐさがきつくなってしまい、職人さんたちが自分から離れていくことを感じました。」

ー対人関係についての悩みは尾を引きますからね。人と付き合うことは永遠の課題でもありますから・・海老さんの場合はどのように対処し、次に繋げたのでしょうか。

「2、3年はスランプでどうやってもうまく回っていかないような感じでしたね。歯車が噛み合わなくなると、一つの要因だけでなく多方面でもうまく回らなくなるものです。私はその時、とにかく堪えました。そして社長に、『がむしゃらに仕事をする』とだけ言い、黙って見守ってもらいました。」

ー当時の海老さんの心情を思うと、辛く厳しい心境の中で仕事に励まれたのですね。

「仕事上の言い方や表現の仕方からの発生ですからね。元をたどれば真剣同士の衝突です。情熱を持って仕事をしていることに変わりはありませんし、話せばきっと理解し合えると思っています。スランプを感じて大変な時期もありましたが、今実感して言えることは全て積み重ねであるということ。自分のしたことは線で繋がっていて、いずれ他者にも伝わるものです。一時的な取り繕いは上辺だけのものに過ぎません。自分の根底に信念があれば、言わずとも行動で示されるものです。

ーなるほど・・海老さんはご自身でスランプも打開する精神論を築かれたのですね。

~人材育成 精神面の重要性~

ー今後も施工管理者として尽力するにあたって展望をお聞かせください。

「下を育てることを意識しています。峰田さんもよくご存じのとおり、人手不足の業界です。スキルや知識を積むことも大事ですが、私が対人面で感じたように、精神面も付随して育成する必要があると思います。率直に謝ることができればいいんです。自分の非を受け入れ、相手に表現する言葉ですから。ただ頭ごなしに言うのではなく、道理から理解してほしいのです。まず人と人との付き合いですからね。それができればこの厳しいと言われる建築業界で長く渡っていけると思います。私もどうすればより理解してもらえるか、試行錯誤する日々です。」

【取材後記】

以前の小川社長取材から姿勢や会社の全体像に触れることができましたが、実際に従業員の海老さんに伺ったことで、小川社長と通じるものがありました。温かい笑顔の海老さんから語られる言葉は、仕事だけでなく幅広い面で重要なことと感じました。経験から発せられるこの言葉の中に、どれほどの時間の忍耐ややりきれなさもあってのことだろうと感慨深く思います。それを今回伝えてくださったことに心から感謝致します。

【今回のKENTOな人】

アールプラスホームby株式会社連瓦  スーパーバイザー 海老 将志 さま

【今回のKENTOな会社】

【会社情報】
会社名:アールプラスホームby株式会社連瓦
所在地:愛知県豊橋市西口町字西ノ口23-2
事業内容:専用住宅、集合住宅、店舗等の企画、設計、施工、監理
代表者:代表取締役社長 小川 雅人
創 業:1992年
設 立:1999年
資本金:5,000,000円
売上高:4億円(2018年3月実績)
従業員:9名(2018年3月現在)

 

業界人情報一覧

BIM