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名古屋№1の医療・介護・福祉施設設計会社の経営者が語る哲学とは!?

2018年09月10日

みなさん、こんにちは!

元大工で、現在は建築業界に特化した転職支援をしている、KENTOのミネタです。

今回は、株式会社ユーエス計画研究所の繁野社長にお話しを伺いました。

父親の他界により会社を解散しようとしたところ、社員の方々から懇願され、引き継ぐことに・・・。

父が築いた信頼を崩さぬよう心がけながら、時代にフィットした新しい建築事務所の在り方を模索し

現在のビジネスモデルを確立されました。「医療・介護・福祉業界に特化した建築設計×コンサルティング」というあるようで無かった新しい事業形態に今注目が集まっています。

~社名に込められた社会貢献への宣誓~

峰田:初めて貴社の社名を目にしたとき、研究室?化学系?というイメージを持ちました。

ユーエス計画研究所という社名の由来はなんですか。

繁野:ユーエス(US)とは、アーバンストラクチャー(urban structure)の略です。

直訳すると「都市の構造物」という意味になります。設計とは単純に建物

をつくるという仕事ではなく、そこで生活する人々の生活や幸福の感動体験

をつくる仕事である。亡き父のそんな思いが込められた社名なのです。

峰田:お父様は、優秀な設計士でありながら、優秀な哲学者でもあったのですね。

繁野:哲学者ではないのですが・・・父の言葉は、私にも社員にも記憶として強く残っていますね。

父は私が30歳の時に他界をしました。

私が父と共に同じ屋根の下で仕事をしたのはわずか1年と少々。

しかし、その1年の間に父からは、建築とは・・・設計とは・・・仕事とは・・・

という基本的なものの考え方について、色濃く教わった記憶があります。

そして、父の教えは現在の仕事の基礎基本として、今でも強く全社員に浸透しているので、その偉大さを実感してます。

峰田:尊敬するお父様から引き継いだ会社は順風満帆の門出でしたか。

繁野:いいえ。その逆です。早々にリーマンショックを迎え、厳しい局面にさらされました。

お付き合いのある協力会社さんの仕事量は減るし、私自身は、ゼネコンの技術者出身の為、

営業なんて経験が無かったので、新しいお仕事などは当然頂けない状況です。

その一方で、同業他社は、わずかな仕事を取るために一斉に価格を下げるなど、

生き残りをかけて、誰もが必死になっていました。

峰田:厳しい中、その曲面を打開する策としては何か秘策はあったのでしょうか。

繁野:秘策はありません。しかし、明確になったことは「元請けにならなきゃダメだ。

」ということです。どんな状況であっても仕事がなくなることはありません。

しかし、その仕事を手繰り寄せることが出来るか否かは、発注者となる方々とどれだけ

関係構築ができているかにかかります。協力会社の仕事は、お客様の顔が見えません。

でも元請けなら、お客様の反応をダイレクトに感じられます。

良い仕事をすれば喜ばれ、モチベーションも上がります。

その反面、手を抜けば文句を言われるし、仕事もなくなります。

苦手な営業も必要になります。厳しいことは承知の上ですが生き残る為には、

コレしかないと覚悟を決めました。

峰田:なるほど。元請けになるために、どうすればいいと考えましたか。

繁野:「サービス業」になろうと考えました。

我々が提供するものは、単なる設計の図面に過ぎません。

形として残る「モノ」がない。だから、サービス業。

我々は、設計という名の「サービス業」を営む集団なのです。

サービス業ですから、僕たちがつくりだす価値とは、シンプルに

お客様に「喜んでいただく設計をすること」以外にありません。

峰田:繁野さんの言う「お客様に喜んでいただく設計」とは具体的になんですか。

繁野:たとえばお客様の事業用の建築物を設計する場合、その事業を成功に導くための設計

を徹底して考えることです。ここで肝になることが、「事業の成功について徹底して

考えること」です。

事業を成功させる為には、市場分析(マーケティング)が必要です。そして、その施設

で働く人材の確保が必要です。そして、円滑な運営の為の資金繰りも必要です。

このように事業を成功に導く為に必要とされることに対しては、お節介が過ぎるくらい

入り込んでいくことが我々の価値だと考えています。

峰田:なるほど。しかし、そこまで付加価値の高いサービスをしていたら利益は上がらず、会社

の存続すら危険な状況になるのではないでしょうか。

繁野:それは違います。我々の主業務は建築設計ですが、それに付随して、お客様のお役立ち

に立てることをサービスとしてお客様に提案をすることで、しっかり報酬を頂いております。

結果、我々が支援をすることで、お客様の事業を成功に導いたと成功体験を数多く生み出すこ

とができ現在は、「コンサルティングサービス」として、胸を張って提供ができるようにまで

なったのです。

これは、社名に込められた父の思いを具現化した結果であり、我々が何に変えても

譲ることができないお客様や社会への誓いに忠実だった結果だと考えています。

~医療・介護・福祉施設に特化したサービスを展開する目的~

峰田:WEBサイトにもある通り、大型物件の設計実績を多数保有しているように感

じますが、繁野さんが考えるお客様とは誰になるのでしょうか。

繁野:我々は、医療・介護・福祉施設や投資用マンション、公共施設などの大型物件をメインで

手がけます。つまり、そのような施設を運営したいと考えるオーナー様とその施設に関わる

全ての方の目線を意識しています。

峰田:なぜ、医療・介護・福祉施設や投資用マンション、公共施設などの大型物件にフォーカス

したのですか。

繁野:理由は明快ですよ。事業用の建物の場合、設計の優劣を決めるのは価格の安さや施主さんの趣

味ではなく「いかに事業を成功に導くか」というプランニングの良さだから。

つまり、この分野は大手の設計会社と我々が対等に勝負できるフィールドだからです。

峰田:大手と対等に勝負をする為には、何が必要だと思いますか。

繁野:この分野で設計の元請けになろうと思ったら、意匠設計だけでなく構造や設備、電気な

どの専門知識と技術も必要です。それを1人の設計士が持つのは不可能です。

それなら、みんなで分担して勉強し、全員でノウハウを持ち、組織力で対応すればいい。

構造や設備、電気の分野も、その設計のプロを育てればいいと考えています。

ご縁あり出会った仲間を育てられる会社であることが、父の教えにも繋がります。

そして、それが特別なことではなく、当たり前のレベルで遂行される環境が整うことが、

私が考える会社の未来像です。

【取材後記】

設計事務所の社長が、介護職員初任者研修の場に足を運んでいるという事実を知り、社長の強い覚悟とお客様を成功させたいという強い想いを感じました。また、介護・福祉施設の開業におけるノウハウを講演する活動は、愛知県だけでは修まらず、全国各地から講演の誘いを受けるようになった事業の広がり様にも驚かされました。現在は、活躍の場を海外にも広げており、今後の事業の展開に目が離せません。

【今回のKENTOな人】

株式会社ユーエス計画研究所 代表取締役 繁野 民輝さま

【今回のKENTOな会社】

会社名:株式会社 ユーエス計画研究所

所在地:愛知県名古屋市中村区井深町1番1号新名古屋センター本陣街214

事業内容:都市計画・地域計画・景観計画・土地利用計画等の構想・調査・企画・設計等

代表者:代表取締役 繁野 民輝

設 立:1990年

資本金:1,000万円

売上高:1.4億円(2017年度実績)

従業員:13名(2018年3月現在)

特 徴:医療・介護・障がい・保育施設の建築設計において、実績とノウハウは名古屋でも

トップクラス。  同社では建築設計を請け負うだけではなく、業界に特化したコンサルティン

グサービスを実施しており、集患、スタッフ採用と育成、外国人採用全般・広報・マーケティ

ングなど様々な面で医療・介護、福祉施設の事業運営に深く携わったいます。

【KENTO取材人】                                                                                                                 ミネタ ナオアキ
教育系の大学を卒業後、株式会社平成建設に入社。入社早々に現場で大工としてマンションや住宅の施工に携わる。その後、住宅営業職として注文住宅の販売に従事する中で、今後の建設業界の人材不足を問題視するようになり、人材会社に転職。足掛け8年目にして、建設業界に特化した転職の支援で一定の実績を構築。現在はBIMなどの最先端技術の支援なども手掛けています。

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