HOME 業界人情報 5年・10年戦士が活躍する会社。社長が取り組む社員との向き合い方とは!?

5年・10年戦士が活躍する会社。社長が取り組む社員との向き合い方とは!?

2018年08月27日

みなさん、こんにちは!
久しぶりにハンマーを振ったら、指を強打したKENTOのミネタです。
今回は、アールプラスホームという住宅ブランドを展開する株式会社連瓦の小川社長にお話しを伺いました。大手ハウスメーカーから一定量の仕事を請負いながら、自社ブランドの展開を両立させる小川社長。
社員に対する心の内を話して下さいました。

~家族のような関係を大切にする会社経営~

峰田:人材不足に悩む建設業界の現状に対して、小川社長は何を思いますか。

小川:正直に当社でも人手が足りずに困っています。

峰田:それは具体的にどういったことでしょうか。

小川:当社においては、入社した仲間が辞めるから人手が足りないということではありません。会社として、仕事量に比例して人材を増やしたいのですが、「就職したい。」といって応募をしてきて下さる方がいない為、一向に人手不足が解消されないという現状があります。

峰田:建設業や住宅業界では、小川社長と同じような悩みを抱える経営者の方が多いように感じます。

小川:そうですね。住宅関連の会社を営む経営者が集まると、人材不足が解消される目途が立たずに困っているという話でもちきりになります。特に大工・施工など職人気質をの方々の採用はどこの会社でも課題となっているようです。そして、リーマンショック以降、営業職等の採用も困難となり、常に人手不足で頭を悩ませている印象を受けます。

峰田:数年前は、やる気に満ち溢れていた人材が集まる業界であったはずですが、どうして住宅業界に人が集まらなくなったのでしょうか。魅力溢れる業界だと思いますが・・・。

小川:技術者目線でいえば、3Kと言われる職種に当たりますし、かなりハードワークであるとは思います。営業職目線でいえば、商品単価も大きくお客様にとっても人生で一番大きな買い物になります。その為、それなりの責任感を感じるお仕事の為、その重圧に耐えきれないと思う方も多いのではないでしょうか。

峰田:なるほど。この仕事のヤリガイは、3Kと言われる仕事を達成した先にある感動やお客様の一生に一度の買い物に寄り添える喜びにあると思います。何故なら私自身が、大工と注文住宅の営業職を経験してきた身なので、切に感じます。そのあたりが仕事を探す方々に伝わっていないのですね。

小川:そうですね。先入観が人の判断に大きな影響を与えていると思います。いっその事、何も考えずに飛び込んできて頂ければ、その感動体感を味わわせることができると思います。というよりもそうなるように育てたいと思います。私は、本人が「何をやりたいのか?」「そのやりたいことは、どの位本気なのか?」を真剣に聞くことに徹しています。そして、強い意志を持っていることが分かれば、それを応援しない理由は、私にはありません。社長として会社を運営している以上、売り上げや社会貢献について考えなければならない中、目の前にいる人材に時間とお金を投資するだけの応援ができるか否かを判断の軸とし、真剣に向き合ています。感覚としては、仲間が困っている時には、理屈抜きで助けあえますし、プライベートなことでも親身になって話し合えるような家族のような関係でありたいと願っています。

~社員のやりたいが第一優先。社長のやりたいは二の次~

峰田:社員が「やりたいと思うこと」が社長の意向と異なった場合はどうするのですか?

小川:色々と話し合いはしますが、今日までは社員からでる「やりたい」を優先してきました。

峰田:それは、社員の為に社長自身のやりたいことを曲げるということですか。

小川:それは違います。社長である私は、最高権力を行使し、自身の思い通りに経営の舵を切ることができます。しかし、現職の社員がそれについてこないことが明確であれば、絶対に実行は致しません。

峰田:時には傍若無人に舵を切ることも経営者には必要だとは思いますが、その点はいかがでしょうか。

小川:そもそも、当社の社員は入社時にやりたいことをもって入社してきます。その為、社長である私が、新しい取り組みなどについて意見をすると、遠慮なく反対をしてきます。もちろん賛成をすることもありますよ・・笑。

峰田:社長の意見に反対を示すことは、そう簡単にできることではないですよね。

小川:一般的にはそうだと思いますが・・・うちでは日常茶飯事ですよ。反対をする社員は、何をどうしたら良いか・・・。当社では社員からアイデアが出てくるのです。社長のアイデアを棄却したからには、何が良いアイデアを出さなければという責任感を持っているように感じます。だからこそ、私はその想いや考えに全面的に乗るように心がけているのです。

~社員との信頼関係構築のポイントは社長が変わることにある~

峰田:話を聞いていて、貴社の社長と社員の関係は、父と子の関係に似ているように感じました。
そのような関係を築けたポイントは何ですか。

小川:難しいことはないです。3つの事だけを徹底しています。
1つ目のポイントは、社長と部下という固定概念をとっぱらい、あくまで目的を元にするパートナーとして接することです。社長と社員という縦の関係を意識するとそこに遠慮や忖度、甘えが生じます。
その為、パートナーという横並びの関係性を常に意識しています。だから、決済に関する裁量なども任せています。

峰田:なるほど。確かにそのように接して頂けると働く側としても気が引き締まると思います。その他に2つについても教えて下さい。

小川:2つ目は、承認することです。
怒られて気分を害したり、落ち込む人はいると思いますが、褒められて気分を害する方は、ほとんどいないと思います。社長は、会社を運営する中で、お客様に喜んで頂く為に誠心誠意のサービスに努めます。そのサービスをより良いものにする為に社員を抱え、思いを同じくして仕事に取り組みます。その仕事に対する対価としてお給与で還元しています。しかし、職人の世界ではそれだけでは不十分だと考えます。なぜならば、職人は、取り組んでいる仕事について正当に評価をされたり、素直な思いで感謝の気持ちを伝えられたりすることが、実は何よりも嬉しいのです。(私がそうだったから・・・笑)だから、私は一生懸命汗を流している仲間に対しては、気兼ねなく労いの言葉をかけるように心がけています。

峰田:そうですね。お給料で功績を称えられることは、確かに分かり易いです。しかし、それ以上に褒められたり、認められることは自身の存在価値や必要とされている充実感を感じ、より頑張ろうという気持ちになります。

小川:そうですよね。シンプルであることが一番伝わるのかもしれませんね。さて、3つ目は、理屈ではなく行動で示すことです。会社の一番奥で良質な椅子に座り、売上管理表を見ながら、次なる施策を考える社長もいれば、常に忙しく現場を渡り歩く社長もいると思います。私は明らかに後者のタイプであることに間違いはありません。事業を大きくするヒントは常に外にあります。だから、誰よりも現場とお客様に近いところで、常にビジネスのヒントを探していなければならないと思っています。
私は、最前線で働き、社員に背中をみせ、社員の声を信じ応援をしてきたという自負があります。
まだまだ、努力は足りないとは思いますが、その結果として採用をさせて頂いた社員は5年・10年と当社で活躍し続けてくれるのだと思います。

【取材後記】
サラリーマンである以上、常に雇われの身であることは否めないません。特に組織が小さければ、経営者と距離は近くなる為、経営者の意向に沿うことができなければ、己が会社を去らなければならないという理屈が成り立ちます。しかし、(株)連瓦の小川社長は、社員の為に社長自らが変わることや柔軟であることを律していました。結果、社員が意気揚々と活躍し、いい仕事をする。だからこそ、新しい仕事が次々と舞い込み全員が潤うという好循環が生まれているのです。一見ぶっきらぼうに見えますが、実は誰よりも繊細で、人の痛みが分かる優しい経営者だと思いました。

【今回のKENTOな人】
アールプラスホームby株式会社連瓦 代表取締役社長 小川 雅人さま

【会社情報】
会社名:アールプラスホームby株式会社連瓦
所在地:愛知県豊橋市西口町字西ノ口23-2
事業内容:専用住宅、集合住宅、店舗等の企画、設計、施工、監理
代表者:代表取締役社長 小川 雅人
創 業:1992年
設 立:1999年
資本金:5,000,000円
売上高:4億円(2018年3月実績)
従業員:9名(2018年3月現在)
特 徴:高い技術力と年間30棟以上の施工実績。自由度高く、居心地の良い家をお客様と共に創り上げる職人集団。大手某住宅メーカーから住宅施工の依頼を受け続けること26年。丁寧且つ正確な施工力を評価頂き、三河エリアでは、優先的にお声がけ頂く関係性を構築する中で、平成11年にお客様からの希望要望をカタチにする為、注文住宅事業を開始。2×4構造の強さを活かしながらも、開放的かつスタイリッシュなデザインの住宅を施工できる住宅会社へと成長しました。
特徴は、設計や営業ではなく、「施工」がルーツであること。施工計画や現場の安全性の徹底は勿論ですが、その他にも使用する材料や施工精度、気密性の高さなどに関して、プライドをもって取り組んでいます。

【KENTO取材人】                                                                                                                 ミネミネタタ ナオアキ
教育系の大学を卒業後、株式会社平成建設に入社。入社早々に現場で大工としてマンションや住宅の施工に携わる。その後、住宅営業職として注文住宅の販売に従事する中で、今後の建設業界の人材不足を問題視するようになり、人材会社に転職。足掛け8年目にして、建設業界に特化した転職の支援で一定の実績を構築。現在はBIMなどの最先端技術の支援なども手掛けています。

 

業界人情報一覧

BIM